2011年12月24日

2つの結婚

ブルキナには「大安」なんてない。
「この日がいい日」なんて
どうやって決めるのか、むしろ決めないのかわからないけど。

昨日、2つの結婚式があった。

日本のように、ウェディングドレスを着るわけでもない。
綺麗な結婚式場がある訳ではない。
小さなプラスティックのバックに入った、花嫁道具一式。
中には、新しいパーニュ(布)、新しい靴、アクセサリー、イスラム教徒だったら、既婚女性が巻く大きなストール。

花嫁を着飾るための一式が詰められた小さなバックを持って、
16歳の少女が、一人の妻になった。

隣の家の女の子。
といっても、実の両親は違う町に住んでいる。

私のお隣さんには、1人の夫、2人の妻、8人の子どもが暮らしている。
でも、この8人のうち、3人の苗字は違う。
親戚なんだか、知り合いなんだか分からないけど、
引き取って、自分の子どもと一緒に育てている。

私はあまり好きな言葉じゃないのだけれど、
そういう子どものことを「ドメスティック」と呼ぶ。

そんな隣の家の女の子。
旦那さんの家に行くのは夜も深まったころ。
市役所から帰ってきてから、彼女の出発前に挨拶に行ったら、
小さな背中を丸めて、大泣きしていた彼女。

今まで暮らした家族にさよならを言う悲しさ。
新しい生活への不安。

いろんなものが混ざっての、涙だろう。

そして、彼女の場合、親が決めた結婚。
ブルキナは基本的に父系社会。男性が基本的に優位な立場。
特にモシ族と呼ばれる民族は、男性優位。

他に思いを寄せる人がいても、お父さんの決めた相手と結婚しなければならない。

片言の現地語でおしゃべりをしていた私に、
こっそり好きな人の名前を教えてくれた彼女。

でも、お嫁に行った先は、好きな人の弟。

彼女の友だちが、夜、うちに立ち寄って教えてくれた。
彼女は全然喜んでない。お父さんに決められた相手と結婚する。
それがモシ族なんだ、と。


そして、もう一組。

市長の奥さんの家にいる少女。

市長の奥さんが研修でボボへ行っている間に、
駆け落ち同然で、第二婦人になった。

両親にも紹介してない。一緒に住んでいるマダムにも言わない。
本当に突然の結婚。

ちなみに、こちらの彼女はボワバ族。

ボワバ族の最近の若者は、主の留守の隙に
駆け落ち同然で結婚する人が多いらしい。


2つの結婚。
結婚もなにも、まず相手から探さなきゃならない私には、
何も言えないことかもしれない。

でも、

今までお世話になった両親やたくさんの人に、「ありがとう」を言ってから結婚したい。
人生の節目として。

というお説教を、6歳の市長の娘にしてみた。

突然、一緒に住んでいた人がいなくなってしまって、大丈夫か心配で、
見に行ってみると、子ども2人はケロッとしていた。
でも、一緒に住み込みしていた女の子は、何だか寂しそうだった。

好きな人と一緒になることが幸せなことなのか。
自分の意思は介在しなくても、そこに幸せな人生が待っていればそれでいいのか。

考えても、経験したことのないことだからわからない。
結婚の考え方も、文化も違うから自分とは比較しようがない。

でも、なんだか考えさせられてしまう、そんな1日だった。

んー、結婚。
ま、まずは私と結婚してくれる人を探さないと。

おばあちゃん予報によると、「私は結婚できない」らしいけど。
そのうち、1度くらいはしてみたい。

そのうち。
posted by trekko-ayano at 07:58| Comment(2) | La vie a Bereba | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。