2011年12月15日

上と下

今日、ベレバに帰ってきた。

温かいシャワーもない
道を照らす街灯もない
高級レストランもない

派遣前、駒ヶ根でフランス語の勉強をしていたころ、

「生活環境が厳しいので、心して来るように」

と念を押されるほどの任地。
でも、「住めば都」とはまさにその通り。
傍から見たら、不便であり得ない生活かもしれない。
「あやのだから」村の生活に馴染めているとも言われる。

しかし、どんなこと言われようと、

そこが私の住む場所。
そこが私の落ち着く場所。

2週間ぶりに帰った我が家。

鼻にカピカピの鼻くそがこびり付いた子どもたちの鼻くそをとったり、
寒くて水浴びしない子どもたちの臭いを嗅ぎ、「臭いっ」と言って水浴びさせたり、
伸びた爪を切ったり、
口の周りにこびりついた食べかすを洗ったり、
痛いという足の切り傷を消毒したり、

どんなに「ありえない」、「過酷」な任地だろうと、
これが今の私の生活。

今回の首都滞在で、初めて行った大使公邸。
公邸と同じ地区にある、10階くらいまでありそうな高級ホテル。

ベレバの生活から比べると、同じ国に住んでいるとは思えない、この差。

ワガ2000と呼ばれる、高級住宅街。
各国の大使館、大使公邸、大統領の家などなど、
見たこともないほどの豪邸が立ち並ぶ。
その中にあるホテルリビアというホテルも、見上げるほどの高さ。

今回、初めてホテルリビアに行ったのだけれども、
おんぼろタクシーの中から見える、高い建物。
それを見ただけで、大興奮の私。27歳。
そんな田舎娘丸出しの私を冷めた目で見つめる隊員。

日本だとそこら中に乱立している高層ビルや高層マンション。
ベレバには平屋以外の建物はない。
むしろ、一般的な村人の家屋は、手作りの泥と水を混ぜただけで作ったブロックを積み上げただけの、茅葺屋根の家。良くても、トタン1枚がぺロっと乗っかっただけの屋根。

同じブルキナという国に生活しているのに、生活水準の差が、
大きすぎる。

毎日、飽きたって何だって、トーしか食べられない村人の生活。
むしろ、トーが食べられるだけいい、という村人の生活。

その一方で、

シャンデリアの下がった、大豪邸に住む人々。
専属シェフが、毎日食事を作るような、ワガ2000に暮らす人々。

同じブルキナベでも、
こんなに生活に差があるなんて、

いつかまた、その不満分子が爆発してしまうのではないだろうか。

今回、ワガ2000に行って、少しだけ4月に発砲した軍人たちの気持ちが分かったような気がする。自分の家は、トタン屋根の狭い一軒家で、毎日井戸や共同水道に水を汲みに行く生活をしている一方で、自分が警護する大統領の家は、大理石張りの超豪邸なんて。

自分たちには、絶対手の届かないような生活を
見せ付けられる辛さ。不甲斐無さ。もどかしさ。

首都や都市部だけでは、
絶対に「本当のブルキナの姿」は分からない。

顔も身体も髪も真っ白なほどに砂埃まみれになりながら、舗装されていないガタガタ道を走り、現地の人と同じものを食べ、同じように寝てみないと、

絶対に分からない。

相手と、できるだけ近い土俵に立たないと、
見えてくる世界は、やっぱり違ってしまう思う。

同じ国なのに、天と地ほども違う生活。

何だか私まで、すごく悔しい。

まだまだ問題だらけのこの国。
でも、きっとこの国の底辺を支える人々と同じものを食べ、同じ水を飲み、同じ屋根の下で寝て見ないと、本当に変えなければいけないところなんて、分からない。

いろんなことが、何だかものすごく、悔しい。

posted by trekko-ayano at 07:09| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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